父はよく旅行に連れて行ってくれた。
いまは車中泊はよく聞くけど、行き当たりばったりに近い旅行をよくしていたので
素泊まりすることも多かった。
どうしても宿が見つからず、ちいちゃな軽自動車で家族5人車中泊したこともあった。
父はドライブが大好きだった。
その父が運転免許証を自主返納しました。
免許の返納は、最寄の警察署で手続き可能
昨日の帰りに、警察署に用事があるというのでついていった。
先日、入院騒ぎをおこしてしまった警察署。
昔はすたすた歩いていた父も、体調を崩してからゆーーーっくりとしか歩けなくなった。
年を取ったな・・・
窓口で、きびきびとした婦警さんに「ちょっと聞きたいことが・・・」というと、
順番なので、座ってまっててください!と言われた。
ピシッと早口で言われて、父は聞き取れなかった。
順番が来て、「免許を返納したいんだけど、ここでできるのか?」と聞くと
警察署でできること、写真が必要なことを告げられた。
残念ながら警察署には証明写真を撮る機械は置いてなかったので、私が周辺を探してみつけた。
こういうのひとつとっても、年を重ねるとさくさくとこなすことができない。
できれば、証明写真の機械は置いてあげて欲しい・・・
返納する人はけっこういます。
誕生日前後にくる免許更新のはがきを手にして、みんなやってきてる様子。
順番を待ってる間も同じように高齢による返納をする人がちらほら。
そして、同じように娘が付き添っていました。
90歳くらいでも、田舎のほうでは運転される方もいるけれど
高齢化社会が進んだせいか、その年齢の方の事故も増えているのも事実。
ある程度の年齢になったら返納するようにしたほうがいいとは思うけど、バスなどが走っていない地域だとなかなか手放せないのもわかるし難しいですね。
義父も車大好きで、昨年買い換えたばかり。
父とは2歳ほどしか変わらないけれど、まあ元気ですわ
まだまだ車で旅行にも行くようなので、くれぐれも安全運転でと思う。
手続き後の免許証は記念に持ち帰れます
手続きが終わって、「免許証もって帰りますか?」と聞かれました。
特に思いいれもないようだったけど、持ち帰ることに。
そのときは免許証に穴を開けることになります。
自主返納後は免許証の代わりに運転経歴証明書を発行することが可能
免許証を身分証明証に使うことが多いと思うのですが、返納後は「運転経歴証明書」を交付することができます。
これは自動的に交付されるものではなく、申請が必要(交付手数料1100円)です。
父も申請しました。
運転経歴証明書の受け取りは後日になります。
運転経歴証明書は、申請してから受け取りまで2週間ほどかかります。
受取可能日は窓口で教えてくれます。
その際、郵送(送料900円)か窓口引取りを選びます。
受取可能日以降だったら平日の窓口が開いてる時間帯ならいつでも受け取りができます。
代理で受け取ることもできますよ
高齢で何度も足を運ぶのが大変な場合は、代理人が受け取りすることも可能です。
郵送してもらうことも考えたけれど900円かかるので、私が代理で取りに行くことにしました。
運転経歴証明書で優遇処置がうけられます
自主返納して、運転経歴証明書を交付してもらうと、さまざまな優遇処置があります。
例えばタクシー代が割引になったり、ホテルの利用料が割引になるなど。
これらは都道府県によって違いがあります。
手続きの際に、詳細ののったパンフレットをもらえるので利用できそうなものがあればラッキーです。
お別れは淋しいけれど・・・
なんだか私がちょっと淋しくなってしまいました。
それだけ、父の運転でいろんなところに連れて行ってもらったからです。
4~5年前になりますが、父と一緒にポスティングの仕事をしたのもついこの間のようです。
あのころは父の運転であちこち走り回りました。
たった5年で、父が一気におじいちゃんになってしまった感じです。
昨日、ロイホでお茶をしたあと、バス停で別れました。
電動自転車に乗って去っていくじいじの背中をみて、大泣きした娘さん。
ちょっと意外だったけど、「じいじのこと好きなのね」とホッコリしました。
親孝行できるうちが花なので、じいじ大好きな娘を連れて実家にも通いたいと思います。