身内が詐欺の被害にあいまして。
気を付けていれば、知識があれば、きっと防げた被害。
そして、気づけなかった周囲の人間も苦しい。
当事者ももちろん苦しい。
家族崩壊の危機です。
詐欺の被害者が責められる
間違いなく被害者なんだけど、周囲の人間は「なぜだまされるんだ」と言ってしまう。
鵜呑みにしすぎ、信用しすぎと、性格も責められる。
なにより、責めてる側も間接的に被害者なので、何も言えずに黙るしかない。
そんな状況になりがちです。
実際になってます。
被害状況の確認や証拠集めのために、たびたび実家に行ってるのですが
父が、日に日に怒りをあらわにするようになりました。
怒る気持ちもわかります。
家族のお金が使われてるのでね。
若かったら、手を挙げかねない。
孫がいる前では、そういう態度は取らないようにしてくれますが・・・
詐欺被害者は、周囲の目や家族の言葉にさらに追いつめられると言います。
一緒に住んでる家族には、いろいろきついことも言われてるので
なるべく母に会いに行くようにしてます。
「騙されるほうが悪い」なんていう言葉も、たまに聞きますが
騙すほうが悪いに決まってるし、私はほんとうに憎んでます。
被害者を責めてはいけない
時間が経つにつれ、自分が騙された状況が理解できるに従い
頭を抱えてる母の姿をよくみます。
隙があったとか、騙されるほうが悪いとか、
騙したほうより、被害にあった人に対して非難の言葉が向けられるけど
特に家族に言われると、何も言えなくなって
孤立感を深めてしまいます。
せめて、家族以外のところでフォローを受けてほしいなと。
身近に利用できるのが、国民生活センターや地域の消費生活センターです。
「こんなことを言っても受け付けてくれない」って思うかもしれませんが、そんなことはありません。
むしろ情報提供することで、さらなる被害拡大を防ぐこともできます。
なにより、「同じような相談がよくあること」がわかると、自分だけではないという安心感が生まれます。
身内が被害にあったとき、一人くらいは受け止めてあげる必要があると思います。