借金の延滞が原因で、ある日突然、裁判所から封筒が届きました。
そうです、訴えられたのです。
封筒の差出人は、東京簡易裁判所
受け取った封筒は分厚く、たくさんの書類が入っていました。
その時の体験談になります。
もし、裁判所から訴状が届いたら、中身を確認して電話です!
ノーローンから訴状が届いた理由
訴状は、シンキ(ノーローン)から送られてきました。
こちらの会社は、すぐに裁判を起こすと巷では有名です。
任意整理の件を相談した弁護士事務所でも、言われました。
任意整理をしたのですが、収入が激減したときに2回延滞してしまいました。
その結果、訴状が早くも送られてきたのです。
2回延滞しても、すぐに訴えたり一括請求するところは、意外に少ないのです。
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シンキは本当に仕事が早かった・・・
裁判所から封書が届いたら中身を確認
封筒の差出人は、東京簡易裁判所
受け取った封筒は分厚く、複数の書類が入っていました。
内容は・・・
- 訴状
- 答弁書
- 契約書のコピー
さあ・・・どうしたらいいんでしょう。
書面を読んでると、答弁書を作成し、口頭弁論期日の1週間前までに裁判所に提出するように書かれています。
また、「裁判への出席について」と「出席できない場合」のことや
「弁護士または司法書士に委任する場合」のことも書かれていました。
その書面の裏には、「分割払いを希望される方へ」と書かれています。
この後の対応は
- 反論する(答弁書を返送)
- 和解の交渉を直接する
- 弁護士又は司法書士に一任する
交渉するのは、任意整理前や、手続き途中の場合は、弁護士または司法書士にまかせるのが早いです。
特にほかにも借金がある方は、まずは弁護士に任意整理の相談をしてください!
訴状に書かれていた内容は?
ちなみに訴状には、以下のように書かれていました。
- 残債、全部払え(本当にこんな言い切り文章です)
- 延滞料も20%払え
- 訴訟の手数料ももちろん払え
電話せずに、答弁書をFAXで送るだけでもOK
実は、答弁書をFAXで送るだけでも大丈夫なのです。
ただ、事前打ち合わせをしておくと、スムーズに裁判が終わります。
私はその前に、訴訟の取り下げができるかも聞いてみたかったので、勇気を出して電話しました。
訴訟の取り下げをお願いした結果
裁判で判決を出される前に、訴訟の取り下げができないか、交渉しました。
こちらからかける前に、相手からかかってきました。

現在延滞中の分を支払って、延滞をなくすので取り下げてもらえませんか?と伝えたところ
「訴状作っちゃったので、裁判上で解決しちゃいましょう」とのお返事でした。
ですよねー
想定の範囲内です。
「現実的に払える金額を払う方向で行きましょう」と言われました。
まず、私の現在の状況を教えてくださいとのこと。
和解交渉の仕方とアドバイス
取り下げの交渉は失敗に終わったので、次は裁判上の和解に向けての交渉です。
まずは、現状について聞かれました。
現状を聞かれた時の注意点
遅れているということは、収入が安定していないということですよね。
仕事が変わっていたり、病気になっていたり、状況はいろいろあるでしょう。
私の場合は、以前と状況が変わっており、収入が減っていることを伝えました。
注意ポイント
勤務先は安易に伝えないように!
司法書士事務所の先生も言っていたのですが、最初に契約した時から勤務先に変更があった場合などは、すぐに伝えないほうがいいです。
すでに訴えられるわけですから、こちらから情報を与えないこと!
なにかあったときの最後の切り札として取っておきます。
相手にとって勤務先情報を知ることはとても重要なことです。
なぜ「和解できるまで勤務先を言わない」のか。
それは、和解していない段階で教えてしまうと、和解してなくても給与差し押さえ等が最悪できるからです。
たとえ相手方が、「勤務先を教えてくれないと、稟議にあげられない」と言ってきたとしてもです。
今後、確実に支払っていけるし、不安はないのであれば、現在の勤務先を伝えればよいとおもいます。
でも、他にもお金を借りているところがあるならば、ちょっと考えちゃいますね。
私は、そのときはポスティングのアルバイトをしていましたが、個人事業主のようなかたちだったでの、「日払い・個人で報酬を貰っている」と伝えました。
これは、他の会社と減額交渉した時に伝えている、収入の状況と一緒です。
ちなみに任意整理したとき、担当していただいた司法書士さんから債権者に対しては勤務先などは伝えていません。
交渉時にも相手にも聞かれてないのかもしれませんが。
月々の返済額を決める
次に、今後の返済額を決めていきます。
かなり少なく見積もって「3000円・・・くらいですかね?」と伝えてみました。
・・・・・・
しばし沈黙のあと
- いま残債と延滞料入れて50万くらいあること
- だいたい60回くらいで返済してもらいたいので、月10000くらいは払ってほしい
と、言われてしまいました。
・・・・・・
さらに沈黙のあと、
「ちょっと、厳しいですねー・・・うーんうーん・・・」
と悩んでいたら
「まあ、できれば・・・9000・・・8000円くらいずつ払ってもらうと、こちらも稟議が通りやすいので、ご主人様もいらっしゃいますし、一度相談してみてください。」と言っていただきました。
「で、答弁書に、払える金額を書いてもらって、裁判の2週間前くらいに送付しておいてください」と。
というわけで、答弁書に8000円と記載しました。
判決が出た後の金額には延滞料はかからない!
最後に「裁判が判決が出た後の金額には、延滞料はかかりません」と、おっしゃってました。
ただし、「裁判で金額が決まった後に、また延滞になりますと、また延滞料発生しますので、ご了承くださいませ」
とのこと。
あとは、答弁書書いて、忘れないようにファックスで裁判所の方に送ります。
答弁書の送り方
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借金の答弁書の書き方とFAXの送り方と判決が出るまで
裁判所に答弁書をFAXで送りました。 貸金請求事件と書かれています。 事件を起こしてしまいました。 ...
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訴状がきて、和解交渉するポイントは?
今回の一通りの流れを通して、私が経験して感じたポイントをまとめます。
- 交渉の時には、無理せず払える金額を提示してみる(低目設定で)
- 和解するまで勤務先を伝えないのも一つ
- 自営(個人事業主)とかなら、そこまで突っ込まれない
このような感じで、まとまりました。
そして、このあと裁判からの判決が下ります。
でも、自分で電話で交渉するのは、ほんとうに精神的負担が大きいです。
まだ、任意整理などもしてない場合は、専門家にお願いしたほうが気持ちが楽です。
複数の債務を抱えているなら、月々の返済もかなり楽になりますよ。