監禁されたことありますか。
私はあります。
下着販売のおばさんに補正下着を無理やり売りつけられる夢をみたのです。
「ホラホラ~これでおなかがきゅっとなるわよ~」って・・・
この、しょうもない夢が、私の過去を掘り起こす。
怪しい副業を始めた彼の話
昔々の話。
親友に頼まれて、大阪の某所まで車で行きました。
行った先は、親友の当時の彼の実家です。
ちなみにまあ、顔はかなりのイケメン
二十歳そこそこの私たちにとっては、25歳は大人に見えたもんですが・・・
当時、親友はその彼と別れるか悩んでいました。
いろいろ原因はあるのですが、一番は彼が「補正下着を買え」というからでした。
実は、彼は本業の収入が減ってきていたことで、副業を始めました。
当時の時代背景もあったんですよね。
その業界が全体に不景気で。
それが・・・「下着販売」です。(なんとなく、わかる人にはわかる)
地元の先輩に勧められ、彼はその商売を始めました。
ほぼ家族ぐるみで。
下着を買うかどうかよりも、そんな怪しい仕事を本気ではじめてしまった彼。
でも、その彼は彼女のこと大好きだったんですよ。
大好きだけど、下着を買えと。
どう見ても怪しい商売をしている・・・けれど、それを言うと激昂
好きだったら協力できるだろと。
限界にきた親友Aちゃんは、別れを決断しました。
でも、この彼、そう簡単に別れてくれません。
そこで、私も一緒に行くことになりました。(たいていトラブルの際には連れて行かれるそんな役割)
家に着くと、彼の部屋のある2階へ通されました。
そこで待っていたのは・・・
妹?
妹がいました。
この妹・・・ちょっと曲者で・・・
超ブラコンということは親友Aちゃんから聞いていましたが・・・
想像以上のブラコンでした。
お兄ちゃんの横にベッタリ。
そして・・・兄妹VS私とAちゃん
そこで、長い闘いが始まったのです。
さっそく親友は本題を切り出しました。
「別れたい」そう告げると、彼は言いました。
なぜ別れたいのかと。
下着販売というマルチ商法の怖さ
「怪しげな下着を販売するからよっ!」
なんてことは、さすがに言いづらい・・・
「あなたを信用できなくなった、気持ちが離れた・・・」
というようなことを告げました。
実は、まだ気持ちがちょっとあったので、はっきり嫌いになったとは言えなかったんですね。
話してわかってもらえたら(下着の話はしないとか)っていう気持ちも親友Aちゃんにはあったんです。
すると・・・
「お兄ちゃんのことが好きじゃないの!」
妹、おもむろに前に出てきました。
ちょっとびっくりしました。
つーか、お兄ちゃんの別れ話に妹がいる違和感
お兄ちゃんのことが好きなら下着くらい買えるでしょ!とかなんとか・・・
いや・・・好きとか以前の問題ですが・・・
逆に、彼女に売りつけるほうがどうかと思う・・・
と思わず言ってしまった(私が)
この兄妹との会話がかみ合わなくて、何度も同じところに戻ってしまう・・・
そして、彼は言った。
「今日は、先輩を呼んでいるから。
先輩の話を聞けばどれだけいいものかわかる」
ガ━━(;゚Д゚)━( ゚Д)━( ゚)━( )━(゚; )━(Д゚; )━(゚Д゚;)━━ン!!!!!
ええええ!
そしてパイセン登場
もう、いかにもうさんくさそうな、怪しげなパイセン。
よく商材広告とかに出てきそうな・・・
で、パイセン何を話すかと思ったら・・・
「好きな人のために下着を買おうと思わないんか」
工エエェェ(´д`)ェェエエ工
それ、さっきも聞きましたがーーー、彼とその妹から・・・
特に下着の話をするでもなく、もう、何の話かわからない。
帰ろうとしても、入口に3人が・・・
もう、何時間監禁されたであろう。
私も気が強いから、正論で言い返してしまうんですが、こういう人たちに、正論など通用するわけがないんです。
こうやって、混乱させて、物を買わせたり宗教に勧誘したりするんだな・・・
恐ろしい。
でもね。
私たちもバカではない。
女二人でのこのこ乗り込んだわけではありません。
当時の私の彼氏についてきてもらっておりました。
親友Aちゃんの手を掴んで、
「ごめんなさい。もう話すだけ無駄なんで。帰ります」
っと勢いよく階段を駆け下りました。
ついてくる彼らを振り切り、車まで。
いや~、怖いよ。
マルチ?ネズミ講?パイセン?
怖い怖い怖い。
ちょっと面白おかしく書いてますけど、ああいう時一人だったら、洗脳まではいかなくても、諦めちゃうかもね。
下着販売のマルチにはまった友達の彼に監禁された体験談
前にもトイレに閉じ込められそうになったこともありますが、監禁には気を付けましょう。
もっと言いたいのは、お金がないからといっても、副業は慎重に選びましょう!!
パイセンの姿を見ても、どこも信用する要素がなかった。
かんたんに儲かるとか、絶対ないから。
彼、きっとピュアだったんだね・・・うん・・・